1956年に、加ト吉水産株式会社という名称で設立された加ト吉(カトキチ)。
当初より冷凍食品を取り扱っていたこの会社が一躍有名になったのは、冷凍讃岐うどんの製造、販売を開始した1970年代のことでした。
冷凍讃岐うどん販売にあたり、商号を「株式会社加ト吉」に変更し、より「加ト吉」という名称が前面に出る形になったこと、そして讃岐うどんの大ヒットにより、冷凍食品のうどんといえば「加ト吉」という構図が一気に浸透したのです。
讃岐うどんの大ヒットにより、加ト吉は、1980年代には東証1部、大証1部まで一気に駆け上がり、一流企業の仲間入りを果たしました。
そんな加ト吉ですが、現在に到るまで全てが順調だったわけではありません。
2007年に不適切な行為が発覚し、2008年には日本たばこ産業(JT)の完全子会社となる等、大きくつまずいてしまい、その影響で2010年からは商号が「テーブルマーク」に変更されることになってしまいました。
ただ、長年親しまれてきたな「加ト吉」という名称を完全に撤廃するのは得策ではないと判断された結果、その象徴ともいえる讃岐うどんをはじめ、冷凍面全般、及び「たこ焼き」や「お好み焼き」などの一部の商品にロゴを残す形が取られ、「加ト吉」の名前は依然として商品に記載されています。
とはいえ、ブランドのイメージが大幅に崩れたことは否定できず、今後はその信頼回復、名誉挽回に努めるものと思われます。
元々、冷凍食品だけではなく、様々な事業を展開していくという社風があり、それによる問題も少なからずあったものの、2009年以降は冷凍食品部門をはじめとした中核事業に集中すべく、それ以外の部門は整理を行い、スリム化を果たしています。