今でこそ、当たり前のようにスーパーやコンビニに陳列され、食卓に並んだり、お弁当箱の中に入れられたりするようになった冷凍食品。
この技術が確立されるまでには、結構な時間が掛かりました。
冷凍食品の歴史を紐解くと、まず「ジャム」という食材が一番最初に出てきます。
ジャムはあまり日持ちせず、カビが生えやすい食品として有名です。
そんなジャムに加工するイチゴを、できるだけ新鮮に郵送したいというリクエストがアメリカにおいて生まれ、それを冷凍という技術で満たしたのが、冷凍食品のそもそもの始まりと言われています。
これは1900年代初頭のことでした。
以降、食品を冷凍保存するという概念は急速に広まり、主に郵送のための技術として取り入れられました。
一般家庭に冷凍した食品が広まったのは、1920年代のことです。
この時期に、冷凍機能を有した冷蔵庫が普及しはじめたのが大きな要因です。
日本では、その10年後くらいに冷凍食品の始祖ともいえる冷凍フルーツが普及しはじめました。
その時代の日本において、冷凍食品の技術は果物を保存するためのものだったのです。
その後、冷凍食品の普及はあまり進まず、本格的に一般家庭に「冷凍した食品」が広まったのは、1960年代と言われています。
高度成長期にあたるこの時期、テレビが普及し、食生活も豊かになってきたこと、さらには様々な価値観が生まれたことで、冷凍食品に対する関心も高まっていきました。
この頃は特に「冷凍みかん」がブームとなり、多くの人が冷凍された食品に対して好意的な印象を抱いていたようです。
以降、東京オリンピックを機に、電子レンジの誕生、普及、オーブンレンジの誕生など、冷凍食品に有利な環境が整い、その存在は完全に一般的となったのです。